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ボルト1本から、エンジンまで、
すべてを領収検査国内外からの購入品や修理完成品が発注時の要求事項を満たしているか、管理番号、数量、形状やキズの有無のほか、必要な品質保証がなされているかなど、入念な点検・検査を行います。基本的にはすべて目視で、細かい所はライトやミラーを差し込んで確認します。小さいものではボルト1本から、大きいものは200kgを超えるタイヤ、巨大なエンジンまですべての部品が領収検査の対象です。
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書類が一文字違うだけでも受け入れられない、
それほどの厳しさが求められる部品には必ず修理された内容や、購入時の要件などの書類や情報と照らし合わせて確認します。品質保証書には、決められたフォーマットがあり、それと少しでも違っていればそれは受け入れられません。数多くの部品の中には類似した部品もあり、「前と同じだろう」、「大丈夫だろう」という先入観を持ってしまう事もあります。しかし同じように見えてもパーツナンバーが1文字違っていたり、裏側にキズが入っていたりすることもあるため、一つひとつ気持ちを切り替えて常に新しい目で見なくてはなりません。それがこの仕事の難しさでもあり、やりがいでもある部分です。
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ドックでの整備計画に基づいて、
必要な部品を揃える限られた期間で整備作業を円滑に行えるように、事前に必要な部品を揃えるのが事前準備です。格納庫で行う定期的な整備作業の情報に基づいて、航空機部品を事前に集荷します。羽田がメイン基地なので在庫を多く持っていますが、要求された部品が在庫として保管されていない場合は調達依頼をかけます。その場合は入荷が整備作業に間に合うかどうか、入荷までの時間を常にモニターしなければなりません。
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物を動かすか人を動かすか、
効率を優先して海外出張することもある集めた部品は小さいものであれば最終的にカゴに集約して整備士のところへ持っていきますが、Wi-Fiのシステムを機体に装着するような改修を海外の整備委託会社に作業委託する場合は、メーカーから直接海外の整備委託会社に送り、自分達がそこに出張して部品の健全性を確認するという対応をすることもあります。どちらが効率的かによって、人が動くか物が動くかを調整して対応しています。
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環境が目まぐるしく変化する航空業界、柔軟性をもってチームワークを発揮
基本はやはりチームでの作業ですから、その日の作業進捗をグループ全体で把握して、作業が滞っていればフォローします。目まぐるしく環境が変化する航空業界の中で、整備作業も変化しています。柔軟性を持って効率よく支援し、その中で作業の品質を担保しつつ、整備士に提供できるよう常に意識しながら作業をしています。それが自分たちにとって一番メリットが高い部分ですので、そこをよりよく改善できればいいと思います。
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購入から配置まで設備に関するすべてを行う
設備のスペシャリスト設備管理業務は、購入から領収、配置、修理など保守管理まで、設備に関するすべての業務を一貫して行っています。計測器の校正管理や整備消耗品の管理・調達、夜間整備の事前準備、海外の整備委託会社に委託している機体に対しての貸借フォロー、チャーターフライト便に必要な設備の準備もこの部署で行います。新規就航がある場合は、購入から配置まで、現地に飛んで空港に配置することもあり、幅広い業務で国内外の空港をサポートしています。
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整備士から「ありがとうすごく助かったよ」と
言われると本当にうれしい設備で大切なことは、それを使う整備士の意見やニーズに対応することです。特に設備の更新時には、いくつものメーカーからサンプルを取り寄せて整備士にトライアルしてもらったり、整備士の声を参考に仕様の変更を依頼したり、設備の開発に近いプロジェクトに参加することもあります。そうして導入された設備にはとても愛着がわきますし、整備士に感謝されるときには、とても大きなやりがいを感じます。
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ANAグループのエアラインオペレーション支える実感を味わえる仕事
設備チームは国内外含めて空港に出張が多く、私は3年目から出張の機会が増えました。いろんな空港ごとの特性や現状を実際に見て、現地の整備士と知り合うことで、よりよい対応につながり、コミュニケーションもスムーズになります。国内、海外の空港やANAの技術部門など、ANAの真ん中で多くの部署と繋がりをもてるのが設備チームのおもしろさです。私たちの先には整備士がいて、その先にはお客様がいらっしゃいます。ANAグループのエアラインオペレーションを支える、それが私たちの仕事です。それを日々実感できるのが一番の魅力だと思います。